『7.29 脱原発 国会大包囲』のデモに参加しました。
老若男女、外人さん、僧侶、家族連れ…
ものすごい人と熱気でした。
デモ参加者が増えるにつれて、
警察官の人数も警備もどんどん強化されています。
地下鉄の出入り口には、警官が大勢立ちはだかって
人の流れを規制し、
ただでさえ幅の狭い歩道には
鉄のバリケードが張り巡らされ、
参加者は、狭い歩道にぎゅうぎゅう詰めにされて
シュプレヒコールをあげていました。
過剰を通り越して、もはや
異常ともいえる警備はかえって危険で、
いったい、何のための、
誰のための警備なのか、
はなはだ疑問です。
当然、参加者の不満もどんどん高まり、
「道路を開放しろー!」と叫ぶ人も出始めました。
そして。。。。。
あれはデモ終了時間の30分ぐらい前だったでしょうか、
私達は、地下鉄『国会議事堂前』の
出入り口付近にいたのですが、
突然、警察車両と消防車が慌ただしく動き出し、
どこかへ走り去っていきました。
その後すぐに、どこからか一人の警官が走って現れ、
私達の周囲に配備していた警官を一カ所に集めて
何か話したかと思うと、全員でどこかへ姿を消しました。
と同時に、それまで駅の出入り口付近で、首相官邸方面に
人が流れないように通せんぼしていた警官が、
どういうわけか、今度は大きな声で、
国会議事堂とは逆の首相官邸側へと人々を誘導し始め、
さらには、私達の目の前の車道を、
大勢の警官が列を組んで、首相官邸側から
国会議事堂側へと小走りで駆け抜けていきました。
いったい何が起こったのかと
Twitterでチェックすると…
なんと!
国会議事堂前ではとうとう歩道から人が溢れて、
車道を占拠したとの情報が!!
↓
こちらでデモの様子や人々が車道に溢れ出す瞬間を空撮した動画が見れます。
☆『
脱原発の鎖が国会包囲〜議事堂前に解放区』
(OurPlanet-TV HPより)
その情報をつかんだ私達も、議事堂前の解放区に
向かおうとしたのですが、警察官に行く手を遮られ↓
それ以上先には進めませんでした。
当局が必要以上に警備を強化し、
人の流れを分断&分散させる理由の一つには、
参加者を少なく見せるためというのもあるそうです。
デモの参加者を、たいてい主催者は多めに見積もり、
当局は少なめに見積もるものですが、
それにしても、この脱原発デモでは、毎回、
発表される参加者数に大きな隔たりがあります。
どっちが正しいとか、そんなことはどうでもいいのですが、
ひとついえることは、私達を含め参加した人が
皆で解放区に押し寄せたら、
↓きっとこんなもんじゃすまなかったでしょう。
*
道路に溢れ出したデモ隊
☆『
再稼働ノーだ、官邸前空前20万人』
(日本共産党嶺南地区委員会HPより)
議事堂前では、参加者と警官が小競り合いになり、
二人が逮捕されたということですが、
この過剰警備も手伝って、
現政権に対する国民の不満は爆発寸前です。
鉄柵を超えて人が道路に溢れ出したのも、
人熱れで身動き取れないようなあの場にいた私には、
当然の流れであり、必然の結果だったと思えます。
むしろ、日本人だからこそ
おとなしく警備に従っているけれど、
これが諸外国だったら、とうの昔に鉄柵など破壊され、
暴動が起きていても不思議ではないでしょう。
(暴動を推奨しているわけではありません)
再稼働する前からわかりきっていたことですが、
猛暑にもかかわらず、電力は余っています。
関電は、電力不足を理由に大飯原発を再稼働させましたが、
再稼働と同時にこっそり火力発電を8基も停止させています。
そして、あれほど、国民のために再稼働させると
大見得を切った野田首相ですが、こうした事実については
『見ざる、聞かざる、言わざる』を貫き通したまま、
一方、大飯原発再稼働にすっかり気を良くした
関電の八木社長にいたっては、
「次は柏崎を再稼働させる」
と発言するなど、狂気としか考えられません。
福島は収束していません。
地震大国日本で原発を稼働させるリスクは計り知れず、
活断層の危険も指摘されています。
原発がなくても電力は足ります。
原発と悪政に「No!」を突きつけるのは、
私達国民しかありません。
民衆を隔離し
民意を封じ込めようとする
この異常なまでの警備で
いったい 何を守ろうというのか?
民衆を拒絶し
民意に背を向けた
この冷たく危険な鉄柵は
まさに 野田政権そのものだ!
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