◇『こんなのありですか?〜その2』からの続きです。
といった事情で、
色々と疑問に感じることがあったうえに、
MRSAの肺炎だと言われて処方された強力な抗生剤を
はたして服用してもいいのかという心配もあったため、
K立でA医師の外来にかかった翌21日、
名古屋E
済会病院病院に急遽駆け込み、
あらためて呼吸器科の診察を受けました。
結論から言うと、私が危惧した通り、
MRSA感染による肺炎は起こしていませんでした。
呼吸器科担当のG医師の診断は、
肺に影は認められるものの、
古い病巣(気胸)の可能性が高く、
全身状態も問題ないことから、
検出されたMRSAは元々保菌していたもので、
今回感染による肺炎を発症しているとは考えにくい。
よって、点滴や内服等の治療も必要ない。
というものでした。
父が、
「向こうの病院の医者は、強い薬で治療しないと
2、3日でぶり返して死ぬかもしれないと言っていた。
点滴も5日間で20本ぐらいやった。高い薬も買わされた」
と言うと、
「たぶんここの影のことを言ってるのだと思うけど、
そのお医者さんは麻酔科ですよね?
僕は呼吸器科を専門にやってますが、僕の見立てでは、
強いお薬を使わなくちゃいけない状態にはないですよ。
高いお金を払ってもったいなかったですけど、
昨日買った薬は飲まないでくださいね」
と、レントゲン写真と血液検査の結果を指しながら、
笑顔で優しく説明してくださいました。
医師と一緒に家族で検査結果を見て説明を受ける。
40日以上の入院生活でしたが、K立病院ではなかったことです。
(PCに取り込んだ小さい画像を、私と弟だけが
看護士詰め所で見せられたことはあったけど)
そして、A医師が「秋まで様子を見る」として
抜去の時期がはっきりしなかった喉の管についても、
「近いうちにここで抜きましょう」と。
目の前に光が差し、救われた思いがしました。
G医師によると、一ヶ月以上管を入れていると、
その周囲の肉が盛り上がって(肉芽形成)
気道狭窄を起こす可能性があり抜去が難しくなる
とのことで、ここでもまた、
K立のA医師の説明とは真逆です。
MRSA肺炎といい、喉の管といい、
あのままK立でA医師にお世話になっていたら…
と考えるとゾッとし、
決してそんなことはないとは思いますが、
退院騒ぎですったもんだした際、
「この病院はオレの喉の穴を担保に金儲けしている」と
父が言い放った一言が、妙に現実味を帯びて感じられました。
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