◇『こんなのありですか?〜その1』からの続きです。
そもそも、今回父が気管挿管までして
長期の入院を強いられる大事に至ったのも、
このA医師が、重篤な副作用に関して何の事前説明もせず、
血小板が低い父の首に神経ブロックの注射をしたのが原因です。
ICUで横たわる父を見舞いながら、正直複雑な気持ちでしたが、
ある程度回復するまではここでお世話になるしかないと、
家族も、そして父本人も腹をくくりました。
しかし、レントゲンやら採血やらCTやら、
連日のように検査をするものの、それらが
何のための検査で、結果はどうだったか、
今何を投薬されていて、今後どうするのか、
といった説明もほとんどなく、こちらから質問しても、
イマイチはっきりしないのです。
入院が長引くにつれて、色々な疑問を感じ始めました。
●疑問その一
本当にMRSA感染による肺炎なのか?
調べてみると、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
は菌としての力が大変弱く、元来、鼻腔、咽頭、皮膚、
消化器官内などに常在しうる菌であり、
保菌者(菌は持っているが発病はしていない)も
少なくないことがわかりました。
すなわち、MRSAを検出したからといって
必ずしも感染症とはいえないわけで、むしろ、
発病していない保菌者に強い抗生剤を乱用すると、
体内の他の常在菌を殺してしまい、
それがひいては菌力は弱いものの
唯一ほとんどの抗生剤に耐性を持つMRSAの威力を
かえって強めてしまう事態を引き起こす、
すなわち、寝た子を起こすかのように、
発病させてしまう危険性があるようなのです。
とりわけ父の場合は、
・若い頃から何度も入院歴があり手術の経験もある。
・微熱を出した朝はA医師の指示で
抗リウマチ薬の服用時間を変えており、
リウマチの痛みと炎症がかなりひどかった。
・微熱は当日の午後には下がり、食欲、体力も普通にある。
といったことから、今回検出されたというMRSAも
常在菌である可能性が高いのではないかと思いました。
●疑問その二
なぜ人工のスピーチカニューレを気管から抜かないのか?
A医師に「いつになったら抜けるのですか?」と質問しても
「様子を見ています。秋頃には…」と歯切れが悪く、
では何の様子を見ているのかとさらに聞くと、
「誤嚥です。誤嚥によって肺炎を起こした場合、
喉に穴が開いていたほうが治療しやすいです。」
との返答。
しかし、父に嚥下障害は一切なく、食事も普通にとれています。
痰もありません。
担当のベテラン看護士さんも、
「もういつとってもいいのにねぇ…」と不思議がっていました。
「長期間喉に穴を開けていることによる弊害はないのですか?
肺炎などの感染症は?抜く際はどうなんですか?」
と尋ねても、
「弊害はありません。むしろ肺炎にはかかりにくくなります。
抜く際は、カニューレを抜くだけなので問題はありません。」
と。。。
そこで、これについても自分也に調べてみると、
肺炎にかかりにくいどころか、むしろ長期にわたり
カニューレを装着したままでいるほうが肺炎を発症しやすい
ということがわかりました。
A医師がカニューレの抜去を先延ばしにしている理由が
益々わからなくなりました。
●疑問その三
麻酔科の医師が主治医?
A医師が打ったブロック注射の副作用によって
緊急入院したわけで、その際の処置とその後の治療を
(気管挿管やICUでの麻酔管理等)注射を打った当人である
彼が担当したのはなんとなく理解できたとしても、
入院中を通し、それ以外の内蔵疾患に関してまでも、
麻酔科医師である彼が主治医として単独で診ることに
不安と違和感を感じました。
しかも、首に大動脈瘤動がみつかったとか、
家族としてはけっこう驚くようなことさえ、
さらっと何かのついでのようにして伝えるのです。
当然、家族は心配なのでそれについて詳しく聞くと、
「今はたいしたことありませんけど…」
とこれまたはっきりしない。。。。
それならそれで、家族に検査の結果を示しながら説明し、
肺炎なら呼吸器科、腎臓なら腎臓内科、動脈瘤ならば循環器科の
専門医がいる総合病院に紹介すべきではないのでしょうか。
PR