二月になりました。
寒さ厳しき折、皆さまの愛カメさんはお元気でしょうか?
今の時期は、一年を通して最も野草が乏しく、
毎日の餌やりはどうしても野菜が中心となりますが、
なかなか食べてくれない、とお悩みのカメ飼いさんも
少なくないと思います。
私が無有を見て感じるのは、人間が思う以上に、
カメはグルメだということです。
たとえば、野草にしても、
春先の葉が柔らかいものは美味しそうに食べますが、
夏が過ぎ、塔が立って固くなったようなものは食べません。
葉野菜も、一番外側の大きく育った葉はあまり好きではなく、
内側の、より新しい部分が好きです。
さらに無有は、スーパーによっても好き嫌いがあります。
Aスーパーで買ってくる小松菜は食いが悪いけど、
Bスーパーのものは食いがいい、といった具合です。
話は少し変わりますが、
青果店『築地御厨』オーナー内田悟さん著の
『野菜の選び方、扱い方』という本によると、
葉もの野菜には、ごく自然の草木に近い淡い緑色のものと、
深い緑色のものがあり、
淡い緑色をしたほうは、クチクラ層と呼ばれる
植物性タンパク質に野菜の表皮が守られているが、
濃い緑色をしたほうは、肥料を入れて早く育てたもので、
このクチクラ層が薄い(もしくはない)ことが多いそうです。
従って、葉もの野菜を選ぶ際は、火を入れた後のように
深い緑色をしている(品種にもよる)ものではなく、
淡い緑色のものを選ぶようにしたほうがいい、
ということが記されています。
この本を読んだ時、私は「はっ!」と思いました。
そうです、無有が好んで食べるのは、
まさに『淡い緑色の葉』なのです。
Aスーパーの小松菜より、Bスーパーのもののほうが、
色が薄くて小振り(その上値段も高いが…)なのです。
この本を読む前の私は、野草であろうが、葉野菜であろうが、
色の薄いものより、かえって濃いものを選んでいました。
緑色がより濃くて葉が肉厚?なもののほうが、
新鮮で栄養があるような気がしていたからです。
ちなみに、最近の無有様は、デパ地下でみつけた
石川県産の小松菜と、同じく石川県産の青梗菜、
大根の葉っぱ、蕪の葉っぱがお気に入りです。
たしかに、どれも薄い緑色をしており、
サラダで食べられるぐらい柔らかい葉をしています。
葉っぱ以外に無有様が食べられるものはないし、
わしわしと美味しそうに食らいついている姿を見るのは、
本当に幸せなことなので、
無有様のためとあらば、自分と同居人は、
安売りスーパーの、さらにセール品で節約してでも、
せっせと、デパ地下の野菜売り場に通う、親バカな私です。。。(´_`。)グスン
といった事情で、
葉っぱをなかなか食べてくれないと、お悩みの貴方、
なるべく色の薄い葉野菜を選んでみてはいかかでしょうか?
*野菜を吟味する目利きの無有様
PR