私は、本当に情けない飼い主で、
18年間飼っていた愛猫『おせち』が亡くなって
今年で10年になるというのに、
毎年命日の5月27日になると、色んなことが頭に浮かんで、
おせちの写真を見ては、めそめそしてしまいます。
口の聞けぬおせちの苦しみを、
一体私はどれだけわかっていたのだろう、
もっと早く気づいてあげることはできなかったのか、
もっとしてあげられることはなかったのか、
悔やんでも悔やみきれない、後悔の念は、
決して抜けないトゲのように、私の心をチクチクと苛むのです。
去年、そんな私のところに、
三匹の子猫が突然やってきました。
手の平に乗るほど小さな子猫を抱えながら、
どうかこの子達が助かりますように。。。
元気に育って良い里親さんに巡り会えますように。。。
おせちの写真に向かって手を合わせ、そう願いました。
そして、バタバタと一年が過ぎ、
結局、子猫は三匹とも我が家の家族となり、
元気すぎる?ぐらい元気に育ちました。
先日、10年目の命日にあたる27日、
ちゃーがお尻を絨毯にこすりつけながら
前進しているのを発見しました。
ちょうど、今月号の雑誌『ねこのきもち』に、
これは『肛門線に分泌物がたまっている』時の行動で、
分泌物を絞り出さないと『肛門のう炎』になる危険性がある
と紹介されていたので、
こりゃ大変だ!|||||/( ̄ロ ̄;)\|||||||
と、雑誌片手に見よう見真似で
(おせちはこういうことがなかったので経験がない)、
『肛門絞り』(肛門の下を指で押し上げて肛門線を絞り分泌物を出す)
とやらに挑戦、
ちゃーの肛門を覗き込んで、
組んず解れつ格闘?すること30分以上。。。
ちゃーも私も疲れ果てたうえ、結局、
うまくいかずに医者に駆け込むことになりました。(T▽T)尸~~SOS!!
幸い、お医者さんに絞っていただくも、
分泌物らしきものは何も出てこず、逆に、
『何も問題ありません。大変きれいな肛門ですよ♪』
などと誉められ、たとえ肛門でも?愛猫が誉められるのは嬉しいもので、
ちょっと得意な気分になって家路につきました。V(○⌒∇⌒○) ルンルン
「よりによって、10年目の命日に肛門騒動とはねえ…」
帰宅後、ようやく一息ついて、
おせちの写真に語りかけると、
おせちが亡くなって以来初めて、
命日におせちの写真を前にして、
涙じゃなく笑いがこみあげてきました。
あの家の子になったらいいよ。
あの日、お墓で子猫達にそう告げたのは、
おせちだったのかも。。。
ふと、そんなふうにを思いました。
*おせち
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