津波により大きな被害を受けた岩手県宮古市で、
飼い主の女性(83歳)を、いつもの散歩コースとは逆の高台へと一生懸命導き、
津波から守った犬「バブ」(シーズー)がいます。
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愛犬、83歳女性救う…散歩コースと逆の高台へ犬は、人間がかけた愛情と信頼を決して裏切りません。
「バブ」だって、その気なら自分だけさっさと走って逃げられたはずです。
しかし、「バブ」は、ご高齢で歩みの遅い飼い主さんを気づかい、
時に立ち止り、時にふり返りながら、
小さな体で必死に安全な場所へと引っ張っていきました。
おばあさんが普段、「バブ」にどれだけ愛情を注ぎ、
二人(一人と一匹)の絆がどれほど強いかがわかります。
ペット同伴不可の避難所もある中、幸いにも、
おばあさんと「バブ」は、現在近隣の集会所で一緒に生活しています。
しかし、この先は・・・。
共に生きてきて、共に助かった命。
この先もこれまで同様に、一緒に仲睦まじく暮らしてほしいと思います。
ご主人と愛犬『コロ』(柴犬)が津波に飲み込まれ、ご主人だけは遺体で発見。
がれきの中から『コロ』が使っていた毛布を探し出して自宅跡にそっと置き、
せめて、亡くなったご主人が可愛がっていた『コロ』だけでも、
この匂いを頼りに生きて戻ってきてくれたらと願う女性がいます。
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「愛犬だけでも」夫なくした女性 仙台人によっては、言葉の通じない、ただの畜生でも、
人によっては、かけがえのない家族の一員です。
こういう災害において、不幸にも亡くなられた方が大切に飼っていたとしたら、
なおさら、そのペットに対する思い入れは強いのではないでしょうか。
そして、残された家族は、その存在に心癒され、
救われることもたくさんあるのではないでしょうか。
しかし、今の現状では・・・。
どうか『コロ』が無事に戻ってきますように、そして、
もう二度と悲しい別れを余儀なくされずにすむようにと、心の底から願います。
『ポチたま』の松本秀樹さんがリーダーとなり、避難所と仮設住宅の一部を
ペット同伴可にするための署名活動を行っています。
引き続きリンクさせていただきますので、
ご賛同いただける方は、是非、ご署名お願い致します。
●【災害時の愛玩動物同伴可能の避難所の確保と増加及び、
愛玩動物入居可能の仮設住宅の確保と増加と建設を求める署名】
→
http://www.n-d-s.tv/pet-rescue/shomei.html 松本秀樹さんによる『東日本大震災ペット救済プロジェクト』です。
●【緊急災害時動物救援本部】
→
http://www.jpc.or.jp/saigai/ サイトの情報によると、おかげさまで全国から救援物資が
たくさん寄せられたため、物資については募集を一時中断するそうです。
(受け入れ準備が整い次第再度募集予定)
ボランティアと義援金については、引き続き募集しています。
※『緊急災害時動物救援本部』とは、
財団法人日本動物愛護協会 公益社団法人日本愛玩動物協会 社団法人日本動物福祉協会 社団法人日本獣医師会 で構成されている災害時における動物救援活動組織です。
残念ながら、動物愛護を掲げる団体の中には、
義援金や寄付金の詐欺横領、支援物資の横流し等を目的とした悪徳団体 もあるようです。支援の際には十分お気をつけ下さい。