自民党議員の河野太郎氏のブログを時々覗いています。
最初に断っておきますが、支援しているとか、ファンとか、
知り合いとか、そういうことは一切ございません。
むしろ、あまり好きじゃないぐらいでしたが、
震災、そして、原発事故の後、自分の責任において、
自分の言葉で語らなくなってしまった政治家の中で、
少なくとも、私自身が疑問に思うことや知りたいことを、率直に語り、
公表しているような気がするので、最近、注目している次第です。
・自民党議員の河野太郎氏のブログ『ごまめの歯ぎしり』
【5/4付『東電で倒閣』】
http://www.taro.org/2011/05/post-995.php【5/5付『幻のエネ庁案』】
http://www.taro.org/2011/05/post-996.phpこれが事実ならば、巷でまことしやかに流れていた、
計画停電の『東電陰謀説』が、まんざら根も葉もないデマじゃなかった
と思われても致し方ないのではないでしょうか。
※東電陰謀説:
電力は供給可能なのに、自分たちの既得利益を守るため
「原発が止まったらこんなに困るんだ」という危機感を国民に抱かせ、
反原発の動きを押さえ込もうとした…云々東電は、本来ならば原発に固執することなく、
代替エネルギーとなるもの全てを見直し、
総力を挙げて一日でも早く電力供給を復旧させるべきところ、
企業努力を怠り、顧客である国民に対して、
安易に大いなる不便と負担を強要しました。
そして、計画停電に伴う混乱が大きくなり、世論が厳しくなると、
世間や報道に後押しされるような形で、電力供給量の見通しを
当初の4650万キロワットから5200万キロワットに上方修正しました。
・NEWSポストセブン
【雑誌の「夏の電力充分」報道で政府の電力供給見通し方向転換】
http://www.news-postseven.com/archives/20110425_18482.html【東電・エネ庁の電力供給量過少申告は「原発利権」温存のため】
http://www.news-postseven.com/archives/20110425_18490.html・週刊ダイヤモンド
【東電がようやく認めた“隠し玉”
揚水発電で夏の電力不足解消へ】
http://diamond.jp/articles/-/12036陰謀説はともかくとしても、なにやら生臭く策略めいたものを感じます。
さらに、今この事態においても、
『東電が夏の大停電に対する社会の懸念を利用して、
「東電を破綻させると大混乱になる」と政府を脅かし』、
『「東電を分割したら電気の供給が滞ります」、
「東電に賠償を押しつけたら金融危機が起こります」』
(以上、河野太郎氏のブログよりそのまま抜粋)
などと、議員一人一人に面談して訴えるため、
議員会館に日参する東電関係者や官僚達。
若手官僚が作成した(しごくまともに思える)『東京電力の処理策』を
握りつぶす上層部。
いったい、誰のための政治なのでしょうか?
そのうえ賠償策として、消費税率のアップや
電気料金の値上げ案も浮上しています。
だいたい、電気料金や消費税を上げて賠償にあてるとなったら、
被災した方々にとっては、
自分の賠償金を自分で負担しているようなものですよね?
電力は一部自由化されていますが、実際は電力会社の独占状態で、
本来これを正すはずの国はといえば、
電力会社から多額の政治献金を受け取っているため黙認です。
日本の電力事情は見直されるべきです。
世界であたりまえのように、日本でも電力会社を自由に選べるようにすべきです。
自分たちの既得利益は手放さず、日本の再生可能エネルギー政策が
世界から遅れているにもかかわらず改革を拒み続け、
自分たちが起こした事故の賠償までも押し付けようとする蛮行を、
私たち国民は絶対に許してはいけないと思います。