先日、東電は、1号機と同様に2、3号機でも
メルトダウンが起きていたことを公表しました。
なんのことはない、
諸外国が早い段階で指摘していた通りだったというわけです。
原発事故の直後、アメリカを始めとする諸外国は、
自国民に対し半径80キロ圏内からの退避を勧告、
フランスはチャーター便まで出して国外脱出を促すなど、
各国の自国民に対する対応は迅速でした。
一方、我が国はといえば、事故当日、半径3キロ以内の住民に避難を勧告、
その後、事態が悪化するにつれて、10キロ、20キロと範囲を拡大。
事故後、無人偵察機や衛生で情報収集、分析したアメリカ政府が、
日本政府に対し、映像やデータを提供したうえで、
すぐにでも50キロ圏内の住民を退避させるべきだと、
せめて、子供と妊娠中の女性だけでもと進言したそうですが、
日本政府は、日本独自の検証が不足しているとしてこれを断り、
この事実さえも公表してきませんでした。
自分達がでっちあげた『原発安全神話』にあぐらをかいて、
こうした事故が起きた際の、情報を収集し分析する能力、
それを検証する知識も技術も備えてこなかったくせに、
いったい何を、いつまでかかって検証するつもりだったのでしょうか?
ようするに、日本政府は、様々な状況から、
フクシマが極めて深刻な事態に陥っていることを知りながら、
全ての情報を国民に公表するどころか、
あたかも、諸外国の反応が過敏だと言わんばかりに
「メルトダウンはない」、「ただちに健康に被害が出るものではない」
などと言い続け、事故から2ヶ月以上も国民を欺いたわけです。
しかも、事実を公表してこなかった理由が
『国民がパニックに至るから』
だそうで・・・・・・(-_-メ)ムカ
国民を愚弄するのもいい加減にしろよっ!!怒りの雄叫びとともに、
福島の学校のグラウンドを削った土、被災地の瓦礫、
殺処分になった家畜、見殺しにされたペットらを全部
国会議事堂にトラックで運び込んでやりたい気分です。
こういう未曾有の災害時だからこそ、国は、
今起こっている事実は事実として国民に全て公表し、
国民である私達は、情報が錯綜する中においても、
先ずは自国の政府を信じ、その指示に従えば大丈夫なのだと、
今にして思えば、『過信』いや、はなはだしく『勘違い』していました。
何をさておいても国民を守るべき政府が、東電とぐるになって、
まさかここまであこぎに国民を裏切るとは、思いもしませんでした。
それどころか、国際社会からの批判も何のその、
子供への年間20ミリシーベルト被爆許容、
食品や水等の残留放射能基準大幅引き上げ等々…
こうした一連の政府の対応こそが、
国民にとっては、まさに『想定外』です。
残念ながら、この国は、原発から漏れ出した放射能より先に、
原発が生み出す原子力マネーですっかり汚染されていたようです。
この国には、自国民を、未来を担う子供達を守ることはできない。
この災害で身に染みてわかったことです。
あ、あと、役に立たない国会議員ばかりが無駄に多い、
ということも、今さらながら再認識したかな。。。
知れば知るほど、なんだかもう、ほとほと嫌気がさして
国外逃亡でもしたい気持ちになりますが、
東電や政府を批判する前に、今までの自分はどうだったかとふり返ると、
今の日本、今の政治を、結果的にこれまで容認してきた
私を含めた大人達の責任も大きいと思います。
これまでのように、「どうせ変わらない」などと、
投げやりでいるわけにはいきません。
何の罪もない子供達の未来を、
こんなお粗末な国に託すわけにはいきません。
見たいと思う世界の変化に
あなた自身がなりなさい。( by ガンジー)
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下記リンクは、2011年5月23日参議院行政監視委員会における
小出裕章氏の発言の文字おこしです。
原子力政策の問題点が、わかりやすく説明されています。
『小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判がわかりやすすぎる!』
→
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65737210.html
*小出裕章(工学者/京都大学原子炉研究所助教)
原子力工学を志すも、現代の原子力工学における放射線被害の実態を知ったことで、
原子力発電に反対するスタンスをとるようになる。
以後現在まで一貫して「原子力をやめることに役に立つ研究」を行っている。(wikipediaより)