秋に、ふらふらと頼りなく飛んでいる蚊を、
昔の人は、『哀れ蚊』と呼び、
殺さず手で払うだけにしていたとか。
俳句では、秋の季語にもなっているそうです。
あれは、10月の中旬だったでしょうか、
ぐんと冷え込んだある日の朝、
ベランダのカランコエの鉢に、
ちっちゃな尺取り虫がついているのを発見しました。
いつもなら、即刻確保して、
公園やマンション敷地内の植木に放すのですが、
一センチにも満たない、
季節外れのちっちゃな尺取り虫が哀れで、
そのままにしておくことにしました。
『色あせた 葉にしがみつく 哀れ尺取り虫よ』(思いっきり字余り・・・)
ところが、
食事の心配もないうえに、雨風しのげて、
外敵もいないという恵まれた条件の下、
尺取り虫の赤ちゃんは、すくすくと成長し、
今や、体長7センチはあろうかという、
巨大尺取り虫へと変貌を遂げたのであります。
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尺取り虫のシャク君大きさ的には、もう蛹になってもいいはずなのに、
尺取り虫でいることに、よほど幸せを感じているのか?
いっこうに、その気配も見せず(蛹になる前は食べなくなる)、
鉢ごと食べ尽くすんじゃないかという勢いで、
もりもり食べて、ぷりぷりウンチをしております。
哀れでもなんでもありません。
しかも、シャク君が住み着いているカランコエは、
寒さに弱いため、そろそろ鉢を室内に入れないといけないのですが、
巨大化したシャク君ともども、部屋にとりこんだ日にゃ、
入れ代わりに、G太さんが家出しかねません。( ̄∇ ̄;)
いくらなんでも、尺取り虫が原因で、
別居に踏み切るわけにはいかないので、
本日、シャク君には、
アイビーの鉢(冬場も外)へとお引っ越しいただきました。
ひょっとしたら、このまま羽化せずに、
土中で蛹になって越冬するかもしれないなぁ。
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