鳴き方なんてどの猫も大差ないと思われるかもしれませんが、
それぞれ、猫によって鳴き方も喉の鳴らし方も違います。
たとえば、我が家の三兄弟も、
だいは、「お前は鳩か?」と思うくらい、
「フーゴロフーゴロ」と大きな音で喉を鳴らします。
また、三匹の中では一番おしゃべりで、
「ふにゃ?」だの「にゃん♪」だの「むむ〜ん#」だの
何かにつけて鳴いています。
ちゃーの喉の音はとても小さく、かすかに聞こえるぐらいです。
鳴き方はその時の状況に応じて変わります。
たとえば、私を呼ぶ時は、大きな声ではっきりと「みゃーーーっ!」、
まさに、「どこー?きてー!」といった感じ。
兄弟が(たいていだいですが…)悪さをして私が叱っている時は、
「まあまあ、そのへんで」と言うように、
短く「うにゃうにゃ」と鳴きながら、間にはいってきます。
ちいの喉音は全く聞こえません。
喉元を触ると振動しているので、それでようやく
喉を鳴らしていることがわかるぐらいです。
特筆すべきは、ちいの必殺得意技、
その名も
『声を出さないニャーオ』。
はかなげな顔つきでじっとこちらを見つめ、
目が合った瞬間に口を開き、声を出さずに鳴く、いや、
正確に言うと『鳴く真似』をするのです。(^▽^;)
猫は飼っているけどそんなの見たことないと言う方も
いらっしゃるかもしれません。
どうやらこの必殺技は、どの猫もするというわけではないようで、
我が家でもこれをするのは『ちい』だけです。
ちなみに、猫が書いた、猫のための
『快適な生活を確保するために人間をしつける』マニュアル本
(『猫語の教科書/ポール・ギャリコ著』)の中で、
ツィツア(このマニュアルを書いた?とされる飼い猫)は、
この『声を出さないニャーオ』のことを、
人間の心を揺さぶり、劇的な効果を生むとっておきの方法
として紹介しています。
たしかに、忙しい時など、
だいの「うみゃ?」とか、ちゃーの「にゃーーーっ」には、
「今手が離せないんだから、待ってて!」と事も無げに言えるのに、
ちいに、うるうるした瞳でじーっと見つめられて、
この『声を出さないニャーオ』をやられると、
「ああ、わかったよ〜 o(´○`)o 」と一気に力が抜けて、
ついつい言うことをきいてしまうから不思議です。